機械修理・メンテナンス

茂呂製作所の修理部門は、創業当時に水道用ポンプやモーターの修理からスタートしました。
当時からお付き合いいただいている松下電器様とFANUC様に育てていただき、今では産業用設備や量産製造ライン・物流センターなどの周辺機器全般を含め、メーカーや業界、製造国を問わず対応させていただいております。

なぜ他社製機械を茂呂製作所が修理できるのか?

その理由は「見れば機械の構造を理解できるから」です。

創業から50年以上、お客様の機械に真剣に向き合ってきました。
様々な理由で困り果てて、ネット検索などで当社にたどり着き、お試しで電話をいただいたお客様に対して「少しでも何かできないか」と考えてきた結果です。
多くのお客様が「メーカーが無くなってしまった」「メーカーがすぐ来ることができない」とお困りです。
その都度メーカー様の代理となるべく、見たことが無い・経験がない機械の修理に挑戦し続けた結果が、現在の実力の全てになります。
その経験の多さからメーカー様との連携の取り方を学び、多くのメーカー様との関係性があり、現在はメーカー様からの依頼を受けることも増えてきました。

修理を完璧にできるのは、その機械を創った人=メーカー様しかありえません。
しかし機械は全て機械要素などの組み合わせで成り立っているものであって、あくまでも人が作ったものですから、熟練技術者が蓋を開けて見て・考えて・調べて・探ることで理解することは可能です。

  • どのような理由でこのモーターで動かしているのか?
  • なぜこのエアーシリンダーで昇降させているのか?
  • それを繋ぐチェーンの大きさの理由は?

技術のある方であればこの文面を読んでいただいて「なるほどね!」と思われたのではないでしょうか。

茂呂製作所の修理完了率は70%程度です。
しかし修理依頼をいただいたお客様からの評価(満足度)は98%です。
その理由は言葉では表せませんが、継続して真摯に対応してきた結果と様々なメーカー様との繋がりがあるからだと思います。

最初から「信頼してください」とは言いませんが、まずはお試しいただき、その上で皆様と信頼を築いていければと考えております。

機械修理に対する初動の早さを大切にしています

ユーザー様が知りたいことは「いつ直るのか」「いくらかかるのか」。

そのための最初の一歩として、少しでも早く状況を確認すること。
故障状況と原因が分かれば修理方法がわかり、メーカー様があればそのことを正確に伝えられます。
自社で修理する場合でも、対応準備が万全に整い、その結果はいつまでに・どのように・費用はいくらなどの予測が立てられます。

私達は20年前から常に、生産停止で困っているお客様と共に、生産停止時間を少しでも短くするため、「納期日本一」を目指して創意工夫をしてきました。

茂呂製作所では機械を使うユーザー様と、機械を製造したメーカー様の両方に役立ちたいと考えています。そのために初動の早さを実現する体制を組み、お客様の緊急対応要請に備えています。

そしてその一環として、機械メンテナンス業界では初となる、スマートグラスを使った「オンライン機械修理」を新たに採用いたしました。

  • 機械サービス専用人員:8名
  • 機械加工優先担当人員:6名
  • 保有車両:計8台 うち3台はメンテナンスカー(一般工具類など300種常備)

茂呂製作所の修理技術力

茂呂製作所は世界規模の飲料メーカー・酒類メーカー・菓子類メーカー・ロボット/モーターメーカー様から、技術力の高さとその対応の速さに対して高い評価をいただいております。
これらのメーカー様とは直接口座を持ち、継続的にお付き合いいただいています。

修理・保全部門の担当者様からは日頃の定期保全業務についての相談をいただき、オーバーホール・レトロフィットの提案を行います。
急に機械が壊れた時の緊急対応についても「まずは茂呂製作所に相談」とご連絡いただき、迅速にお応えしています。
その対応数は年間にすると相当数になります。

  • 相談数:3,500件
  • 機械修理対応:230件
  • 定期保全対応:6,720時間

人材育成に対する力の入れ具合には自信があります。

この多くの相談/修理依頼にお応えするために常にOJTを行い技術者育成に注力しています。
人材育成・技術継承については「ブログ:人材育成実績」をご覧ください。
その結果、2010年は「従業員数14名・平均年齢45歳」に対して、2021年は「従業員数28名・平均年齢37歳」と年々若返りが進んでいます。
国内の上場企業製造業における平均年齢は41.7歳

これは熟練技術者がしっかり若手を指導して成長してもらっている証です。
取り組みとして「大手企業並みの新入社員研修」「月1回以上の社内勉強会」「資格取得制度と人事考課制度による明確な評価」を行っています。

技術者育成と現場での柔軟な対応を可能とする作業人員2名(以上)体制

私たちは修理業務の基本として、作業人員2名(以上)体制を維持し、若い技術者に多くの修理作業を体験させることで、少しでも早く様々な技能を身につけることを重視しております。
お客様には2名体制の意味をご理解いただき、お客様と共に成長をさせていただいております。

このように永続的にマンパワーを増やし、技術継承を進めていくことで、お客様から継続して業務依頼をいただくための「安心」を作り続けています。

遠方のお客様への対応

ネットワークとテクノロジーを活かし、遠方からのご依頼にも、可能な限り対応いたします。

インターネットの発達で当社の拠点(山梨・埼玉・大阪・タイ)から遠い地域のお客様に茂呂製作所を知っていただくことが増えましたが、茂呂製作所としては片道2.5時間以上の移動を要するご依頼をお断りしていました。
その理由は、長時間の移動+作業を行う場合の技術者の苦労に対して、お客様の満足度が比例しないことがあげられます。しかし、せっかくいただいたお客様からのお声がけを無下にお断りしたくないという思いから、「機械修理.com」との連携と、スマートグラスを活用したオンライン機械修理を推進しており、国内にとどまらず、遠くはフィリピンやタイ、ベトナムのお客様への修理対応なども行っております。

個人様からのご相談・ご依頼もお受けします

機械に対する愛情は、企業様でも個人様でも違いはありません。

DIYなどが流行ったり、小さなお店で個別に機器を購入したりと、様々な機械器具を企業でなくともお持ちになることは珍しくありません。
茂呂製作所はこれまでも個人のお客様からのご相談に対しても誠心誠意お応えしてまいりました。

ただし……修理というのは購入することよりその費用が掛かるケースがあることを、個人様にご理解いただけないことがあります。
費用がかかる理由は、機械を製造するときは大量生産を行うことで製造コストを抑えられますが、1台だけを分解・組立をするということはその生産をするのと変わらない作業であり、大量生産=コストの分散に対して1台だけに全てのコストが掛かってしまうからです。
目安として機械器具を購入した金額の50%は想定してください。

「絶対に直したい!修理費用の問題ではない」という覚悟が必要となりますが、そのようなお客様のためには茂呂製作所は一切手を抜かず、ご要望を叶えるために全力で対応いたします。

実績紹介

お見せできるものはすべて公開します。

茂呂製作所の最大の弱点は、お客様との守秘義務を守るために「○○機械を△△のように修理した経験がある」ことを「写真や動画」でお見せできないものが多々ある事です。
よって多くの実績をWebサイトで公開することはできませんが、その中でも可能な範囲で公開させていただいています。
茂呂製作所の実績のすべてではありませんが、現場のスタッフが全力で取り組んでいることをご理解いただけるかと思います。
ぜひ一度ご覧ください。

ブログ:修理・メンテナンス実績

修理費用について

適正価格で最高の対応を目指しています。

茂呂製作所の修理業務に対する費用は、安くはありませんが高くもありません。
以下の通りに分類され、費用を頂くこととなりますが、ご相談にのることも可能です。

また茂呂製作所には保全・メンテナンスの年間契約がございます。
ぜひ、お気軽にご相談ください。

  1. 修理技術費(55年培ってきた経験、技能や修理に関係する製図など)
  2. 修理作業費(実際に行う作業、打ち合わせ)
  3. 緊急対応費 or 特急対応費(緊急は「今すぐ」・特急は「当日」もしくは翌日)
  4. 交換用部品費(破損部品があり、こちらで購入した場合および選定した場合)
  5. 消耗部材費(作業時に使用することで消耗するウェスや防護服など)
  6. オンライン機器使用料(スマートグラスやポケットWiFiの使用および通信費)
  7. 移動交通費・宿泊費(エンジニアの拘束、車両費や交通費等の実費)
  8. 資料等作成・提出費(報告書等の作成、図面等の提出)
  9. 機械・資材等の運搬費(重量運搬等や特殊車両などを使用する場合)
  10. 諸経費(事務手数料など)

機械戦士メンテマン&メンテちゃん

茂呂製作所が現場のヒーローと呼ばれるように。

茂呂製作所に所属する機械修理界のスーパーマンであるメンテマンとメンテちゃんは、技術者志望の方が目指すべき理想の姿として今日も世界を飛び回っています。

生産ラインがストップしないよう見回り、故障しそうな機械を見つけたらそれを保全し、ストップしてしまった機械があれば緊急修理をする頼もしいヒーロー&ヒロインです。

ヒーロー&ヒロイン「2名」いる理由

茂呂製作所では「機械修理は2名以上で行うこと!」を徹底しています。

  • 周囲の安全を互いに確認し合うなどの安全第一を守るため
  • ベテランエンジニアが若手エンジニアに実作業を通して指導するため(技術継承)
  • 「三人寄れば文殊の知恵」に似たことで知識不足や経験不足を補い合うため

併せてご理解をいただくとともに、メンテマン&メンテちゃんをどうぞよろしくお願いいたします。

緊急対応が可能な内容の一例

当社には経験豊富なスタッフが何人も居ります。
修理とは推理と同じ要素がありますので、経験値の多さに勝るものは御座いません。
どうぞ安心してご依頼ください。

工作機械

  • アラーム診断
  • 精度点検と調整
  • 故障原因の追求と処置内容の提案
  • 暫定的復旧修理
  • 各種操作レバー調整
  • 各軸、ブレーキ修理

食品、飲料品製造機械

  • 磨耗部品修理(既存部品修理又は、新規製作対応)
  • 回転軸ベアリング交換
  • コンベア軸修理(既存部品修理又は、新規製作対応)
  • 電気系トラブル対応
  • 機械洗浄及び、部品洗浄

搬送機械

  • ベルト交換
  • ベアリング交換
  • 軸受け部品修理及び、新規製作
  • 各種ベルト、チェーンテンション調整
  • センサ調整
  • ローラー交換

保全・修理対応できる項目のキーワード

  • 部品交換作業(ベアリング類、シリンダー類、モーター類、チェン類、メカ部品の磨耗修繕)
  • 清掃作業(クーラーントタンク、ミストコレクター、各種コンベア類)
  • CNC工作機械(テレスコカバー修理・改造・交換、B軸関係ベアリング・パッキン交換及び、精度調整、主軸交換、各軸ボールねじ交換、サーボモータ交換、アラーム診断・復旧、主軸調整)
  • 汎用工作機械(ブレーキ修理、各種レバー修理・交換、精度点検、各種ベルト交換)
  • 食品製造機器(アタッチメント製作、各軸ベアリング交換、パッキン交換、各種ベルト交換、設備清掃、ナイロン系部品製作、安全対策センサ追加、金属探知機設置、他要望による特注改造)
  • コンベア、搬送機器、ローダーアンローダー、自動倉庫内(定期点検作業、ローラー及びベルト交換、シリンダ交換、モータ交換、安全対策用柵及びセフティースイッチ増設、各種センサ調整)
  • 電気制御点検と改善、動作チェック(配線作業、断線点検、プログラム変更、操作ボタン及びスイッチ追加)
  • 交換部品の製作、消耗部品の製作(駆動シャフト、軸受け部品、アタッチメント、固定部品他)
  • 現地にての溶断、溶接作業(作業ステップ、作業用階段、手摺り、部品溶接他)

サービス料金

緊急対応サービスの価格については以下の通りとなります。

  • 初動/調査対応費・・・その都度で違いますが、初動した内容に対し本修理依頼を頂けた場合は無料となります。
    目安として、車等の移動交通費 @100/km、高速料金は実費、移動時間人件費@4,000/h、基本作業料金として¥40,000/1名となります。この段階で調査(分解作業も有り)・判断・検証・説明・修理内容説明及び、提案が含まれ解決方法の提示が終わります。
  • 見積もり費・・・その都度で違いますが、作業前に見積もりを提出する場合は有料となります。ただし見積もりをした内容の修理依頼を頂けた場合は無料となります。
  • 修理対応費・・・おおよその目安としては作業費として @8,000~10,000/h となります。これには人件費と技術費が含まれます。
  • 緊急対応費・・・都度の内容とタイミングにより違います。
  • 交通費(宿泊費等)・・・実費+実費の20%(管理費)+ スタッフの移動時間に対する人件費となります。
    実費の目安として、自動車等の交通費は @100/km、移動時間人件費は@4,000/時間、宿泊費は@8,000/名
  • 消耗部材(工具等)費・・・おおよそ修理対応費の10%
  • 交換部品費・・・実費+実費の10%(手配および管理費用)
  • 購入部材費用・・・実費+実費の10%(手配及び、管理費用)
  • 夜間対応費用・・・20:00以降~翌6:00の受付、初動及び、修理対応に関しては修理対応費が1.5倍となります。

お見積について

原則、お見積もりは後回しとさせていただきます。
以下がその理由となります。

  • 経験値による推測は可能ですが、あくまでも推測となるために誤差が出る可能性が非常に高く、トラブルの元となる。
  • 見積もりをするよりも早いスタートをするため。

これまでも、約9割のお客様は対応に満足頂き、後から価格を提示しても「これで良いの?安いね!」と仰っていただいております。
「どうしても!」とのことであれば、概算見積もりとして数パターンをお出しすることは可能です。
「それでも!」と価格の方が先に気になる方は、「見積もりを先に」とお伝えください。
残念ではありますが、対応を止めた上で見積もり提出を先にいたします。

注文(受注)について

必ず書面もしくはEメール文章にて発行ください。正規のものでなくても構いません。
当社は注文書の場合はそこに受領印やサイン等を書く、Eメールについては返信することで、責任持って受領したことを示します。
上記は後々のトラブルを避けるためであり、商取引の基本となりますのでご面倒でも必ずお願いいたします。

また、先にサービス価格が決まっている際にはその金額を記載ください。
基本的には注文時もしくは受注時にサービス対応価格を決定してスタートしたいと思っておりますが、見積もりを待つ時間が勿体無いと、当社を信頼していただけるようであれば、その旨を注文書の特記に記していただければ幸いです。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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