NO.4230
【貴金属製造】海外製モーターを国産モーターへ置換した修理事例 – 部品欠品・回路図なしの装置を復旧
ご依頼の背景
貴金属加工用のカッティングマシンが、海外製モーターの劣化および欠品 により使用できなくなったとのご相談をいただきました。
対象の装置は長年使用されており、「モーターやベアリングの摩耗」、「他装置修理のための部品取り」によって、複数の部品が欠品した状態でした。
海外製装置のため、純正部品の入手が非常に困難であることから、今回は「国産モーターへの置換」による修理を行う方針となりました。
対象設備について
- 設備名称:貴金属チェーン用カッティングマシン
- メーカー:海外製
- 用途:貴金属チェーンの端面をカットする加工機
日常的な生産に使われる重要な設備であり、早期復旧が求められる案件でした。
故障の状況
- 稼働状況:動作不可
- 主な不具合
- モーター故障
- 駆動部品の欠品
- 発生時期:しばらく前から使用不能
- 緊急性:できるだけ早く復旧したい状況
正面・背面ともに部品の欠品が多く、モーター部品もすでに取り外された状態でした。
故障原因
主な原因は以下の通りです。
- モーターおよびベアリングの経年劣化・摩耗
- 切り粉の侵入による内部部品へのダメージ
- 海外製部品のため、交換部品が入手不可
結果として、修理ではなく「置換による再構築」が必要な状態でした。
修理方針
今回の修理では、単なるモーター交換ではなく、
装置全体を国産部品で再構成する方針を採用しました。
主な対応内容
- 海外製モーター → 国産モーターへ置換
- 駆動部ベアリングの同時交換
- 欠品部品の新規製作
- レイアウト変更に伴う部品追加
- 制御回路の再構築
特に本案件では、
回路図が一切残っていない状態だったため、
実配線を確認しながら回路図を書き起こすところから作業を開始しています。
修理作業のポイント
① モーター置換のための機械的対応
- 国産モーターを取り付けるための
専用アタッチメントを新規設計・製作 - 既存レイアウトに合わせた取り付け位置の調整
② 制御回路の再構築
- 実配線を1本ずつ確認
- 回路図を新たに作成
- モーター置換に伴う回路変更・配線追加
③ 周辺部品の復旧
- 欠品部品の製作
- 駆動系ベアリングの交換
- 切り粉対策を考慮した構成の見直し
修理結果
- 国産モーターで正常に駆動する状態へ復旧
- 装置は問題なく稼働を再開
- 今後の部品調達性・保守性が大幅に向上
単なる延命ではなく、
「今後も使い続けられる設備」へ再生することができました。
まとめ
国産モーターへの置換は簡単に聞こえますが、実際には「回路変更」、「取付アタッチメントの設計」、「回路図の作成」 など、多くの工程が必要になります。
こうした一連の対応を一貫して行える点が、茂呂製作所の強みです。

海外製設備では、
- 部品が入らない
- 図面や回路図が残っていない
といった理由で、修理を諦めてしまうケースも少なくありません。
「もう直らないかもしれない」と思う前に、ぜひ一度ご相談ください。














