NO.12198

【製造業】成型機の駆動部品(シャフト・ベアリング)交換事例 – 軸摩耗による動作不良を未然に防ぐための部品交換

ご依頼の背景

焼き菓子を製造・包装する成型機において、「駆動部のシャフトが摩耗しているため交換したい」とのご相談をいただきました。

機械自体は動作しているものの、主要部品であるシャフトの摩耗が進行しており、このまま使用を続けると機械動作に大きな影響が出る可能性が高い状態でした。

生産への影響を考慮し、早めの対応が必要と判断されました。

対象設備について

  • 設備名称:成型機
  • 用途:焼き菓子を成型し、後工程へ送る設備
  • 稼働状況:動作はしているが、内部部品に摩耗あり

不具合の状況

  • 機械は稼働している
  • 駆動部の軸が摩耗している
  • 軸の摩耗により、
    • カムの位置がわずかに下がる
    • カムフォロアが当たる角度が変化
    • 結果として、機械全体の動きに影響が出る状態

発生時期は明確ではありませんが、日常的な生産運転の中で、徐々に症状が進行したものと考えられます。

不具合の原因

今回の不具合は、長年の使用によるシャフトの経年摩耗が主な原因です。

成型機では、

  • シャフト
  • カム
  • カムフォロア

といった部品が連動して動作しており、シャフトが摩耗して位置がずれることで、カムとカムフォロアの接触角度が変化し、機械の動きにズレが生じていました。

対応方針

今回は、お客様側で交換用部品(シャフト・ベアリング)をご用意いただいていたため、それらを使用して部品交換を行う方針としました。

成型機は、わずかな位置ズレでも全体のタイミングが狂う可能性がある設備です。

特にカム周りは慎重な作業が求められるため、作業範囲を最小限に絞り、確実な復旧を目指しました。

作業時の工夫とポイント

  • 影響範囲を限定するため、片側のチェーンのみを切り離す構成を採用
  • 交換対象部品の位置がずれないよう、事前にマーキングを行い、基準位置を明確化
  • 他の駆動系はチェーンで固定されているため、不要な力を加えず、動かさないよう配慮

これにより、全体のタイミングを崩さずに部品交換を実施することができました。

作業内容

  • シャフト取り外し
  • カム・スプロケット取り外し
  • 周辺部品の清掃
  • 新品ベアリング取り付け
  • 新品シャフト取り付け
  • 各部位置確認・復旧
青丸の軸を交換する。
位置がずれないように赤丸部印をつける。
このチェーンだけ取り外し、青丸部以降に関連する部品とその手前で切り分ける。そうすることで印をつける箇所が赤丸部3か所だけで済む。
他の所は縦についたチェーンで固定されてるため相当な力を加えない限り動くことはない。
チェーン分離
スプロケット、カムを取り外し
取り外し完了
新品に交換
清掃してベアリング取り付け
新品のシャフトも取り付け
復旧

作業結果

  • 摩耗していたシャフトを新品へ交換
  • カム位置および動作角度が正常に復元
  • 成型機は問題なく稼働を再開

動作確認の結果、交換前に見られた不安要素は解消され、安定した動作を取り戻しました。

まとめ

成型機の駆動部は、摩耗が進行しても「動いてしまう」ケースが多くあります。しかし放置すると、カムや周辺部品まで損傷が広がる恐れがあります。

今回は早めに部品交換を行えたことで、大きなトラブルを防ぐことができました。

設備の動きに少しでも違和感がある場合は、ぜひ早めにご相談ください。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
ぜひ他のページも閲覧ください。