【段ボール製造業】非常停止用ロープスイッチ設置による安全性向上:裁断機への緊急停止装置追加事例
ご依頼の背景
段ボール製造業者様より、「裁断機に緊急停止装置(非常停止ロープ)を設置したい」とのご相談をいただきました。
これまでの装置には、モーターを停止させるための小さなOFFボタンしかなく、緊急時に即座に停止操作を行うのが難しい構造でした。
また、モーターの過負荷時にも自動で電源を遮断する機能が備わっておらず、安全性向上のための改良が求められていました。
対象機械について
- 名称:裁断機
- メーカー/型式:不明
- 用途:段ボールを裁断する機械
改善前の課題
- モーターを停止させるには小さな「OFFボタン」を指で押す必要があり、操作性が悪い。
- 異常発生時(過負荷時)でもモーターが自動停止せず、焼損のリスクがあった。
- 分電盤のモーターブレーカーが実際のモーター容量と合っておらず、安全装置として十分に機能していなかった。
改善内容と施工概要
ロープ式非常停止スイッチの新設
市販のロープ式非常停止スイッチを採用し、裁断機の周囲にコの字型にロープを配置。
どの位置からでもロープを引っ張るだけで停止操作が可能にしました。
操作スイッチの交換と制御系統の変更
既存の動力スイッチを撤去し、新たにマグネットスイッチ制御方式へ変更。
操作スイッチもてのひらで押せる大型タイプに交換し、操作性と視認性を向上。
サーマルリレーによる過負荷保護の追加
マグネットスイッチにサーマルリレーを付属させ、過負荷時には自動で電源を遮断。
モーター焼損のリスクを防ぐ仕組みを新たに追加しました。
設置後の状態と特徴
- ロープを引く、または大型の停止ボタンを押すことで即時にモーターへの給電が停止。
- 常にロープにはテンションがかかっており、緩んだり断線した場合にも安全側に作動。
- 通常運転時の作業動線を妨げないように、ロープ配置を工夫。
改善の効果
まとめ
お客様からは「万一のときにすぐ停止できるようになり、安心して作業できるようになった」とのご評価をいただきました。
また、今回の改善を機に、他の設備にも同様の非常停止装置を順次導入する検討を進めているとのことです。











