【製麺業】ステップダウントランス交換:粉振り機とコンベアの連動復旧

依頼の経緯

製麺業者様より、粉振り機の電源が不安定になり、コンベアとの連動ができなくなったとの修理依頼をいただきました。

通常、コンベアが動くとトランスの電源が入り、粉振り機が動作する仕組みですが、電源が入らないことがあるため、作業効率が低下していました。

機械について

  • 名称:粉振り機
  • メーカー:豊製作所
  • 用途:麺に粉を振る装置
  • 配線構成
    粉振り機 → ステップダウントランス(100Vコンセント) → 操作盤
    コンベアが動くとトランスの電源が入り、粉振り機が動作。
    コンベアが止まるとトランスの電源が切れ、粉振り機も停止。

故障の状況と原因

調査を行った結果、以下の問題を確認しました。

現状

  • 粉振り機は100Vコンセントを直接使用すれば動作するが、コンベアとの連動ができない。
  • 電源が入る時と入らない時があり、不安定な状態。

故障原因

  • リレーの接点不良(経年劣化)。
  • トランスの100Vコンセントが破損しており、無理に配線を繋いでいる状態で、発火の危険性があった。

修理の方針

故障原因を特定し、以下の修理を実施しました。

ステップダウントランスの交換

  • 破損したコンセントを使用せず、新しいトランスを導入し、安全に使用できる状態へ。

リレーの接点変更

  • 応急処置として、別の接点に接続し、トランスの動作を復旧。
  • リレーは後日、新品に交換予定。

修理の過程と結果

作業前の状態

  • 古いステップダウントランスのコンセントが破損し、無理な配線接続による発火リスクがあった。
  • コンベアと粉振り機の連動ができず、作業効率が低下していた。
古いステップダウントランス
配線場所

作業中の工程

ステップダウントランスの交換

  • 破損したトランスを取り外し、新しいものに交換。
  • 配線の整理を行い、安全な状態に改善。

リレーの接点変更

  • 既存のリレーを応急処置として、別の接点へ配線変更。
  • コンベアと粉振り機の連動を一時的に復旧。
新しいトランス
プラグ切断
使用するリレーの接点を一つずらした(トランスの配線接続)

作業後の状態

設置完了
  • 新しいトランスを設置し、安全に電源供給が可能に。
  • リレーの変更により、一時的にコンベアと粉振り機の連動が復旧。
  • リレーの完全交換は後日対応予定。

まとめ

お客様からは「粉振り機がコンベアと連動して動作し、作業がスムーズになりました」とのご感想をいただきました。

安全性の向上と作業効率の改善に貢献し、今後の安定稼働が期待されます。

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