【ゴルフ場】コンベアスプロケット修理事例:経年劣化による固定不良の改善

依頼の経緯

ゴルフ場、カントリークラブ様より、ゴルフバッグ運搬用コンベアの駆動部に異音が発生し、スプロケット軸の固定部分が破損しているため修理を希望されました。

運搬システムの重要な部品であり、早急な対応が必要でした。

機械について

  • 名称:ベルトコンベア
  • 用途:ゴルフバッグの運搬

故障状況

  • コンベア自体は動作するが、駆動部の異音が発生。
  • スプロケットとシャフトの固定が破損し、スプロケットが振動している。
  • お客様が応急処置としてワイヤーで固定していた。

故障の原因

調査の結果、以下の問題が判明しました。

スプロケットとシャフトの溶接が剥がれていた

  • 経年劣化により溶接が外れ、スプロケットがガタついてしまった。
  • 固定が不十分なため、コンベア運転時に異音が発生。

修理の方針

故障原因を特定した結果、以下の修理方針を決定しました:

  • 古いスプロケットの取り外し
    溶接が剥がれたスプロケットを摘出。
  • 新規部品の製作と加工
    スプロケットにタップ穴とキー溝を追加工し、シャフトへの固定箇所を増やす。
    10㎜厚のスペーサーを製作し、スプロケットの位置を安定化。
    押さえカバーを製作し、最終的な固定を強化。
  • 現地での取り付けと最終調整
    スプロケット、スペーサーを順に装着し、シャフト中心に押さえカバー固定用のタップ穴を加工。
    ボルト締めとセットスクリューでしっかりと固定。

修理の過程と結果

作業前の状態

  • スプロケットの溶接が剥がれ、ガタガタの状態で振動が発生。
  • お客様がワイヤーで応急処置をしていたが、抜本的な改善が必要だった。

作業中の工程

  • 古いスプロケットの摘出
    シャフトに残った溶接ビードをサンダーで削り落とし、スプロケットを慎重に取り外し。
  • 新規部品の製作と設置
    スプロケットにタップ穴とキー溝を追加工。
    10mm厚のスペーサーと押さえカバーを新たに製作。
  • 組み立てと固定
    スプロケットとスペーサーを順番に装着。
    押さえカバーをボルトで固定し、最後に側面のセットスクリューを締め付け。

修理後の状態

  • 試運転を行い、異音が解消されたことを確認。
  • スプロケットの固定が強化され、運搬用コンベアが安定した動作を取り戻した。

まとめ

お客様からは「異音がなくなり、コンベアの動作が安定した」とのご感想をいただきました。

短期間での修理と適切な補強により、今後のトラブル発生リスクを低減できたことにご満足いただけました。

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