【金属鋳造業】タッピングマシン修理事例:エンコーダー基板の接触不良によるアラーム発生

依頼の経緯

金属鋳造業者様より、ブラザー製の精密自動タッピングマシンでアラーム「A021」が発生し、稼働できなくなったとの修理依頼をいただきました。

タップ加工を行う重要な機械のため、迅速な対応が求められました。

機械について

  • 名称:精密自動タッピングマシン
  • メーカー:ブラザー工業
  • 型式:BT81-531
  • 用途:金属部品へのタップ加工

故障の状況と原因

調査を行った結果、以下の不具合が確認されました。

  • 現状:アラーム「A021」が発生し、機械が稼働不能。
  • 発生時期:最近発生。
  • 原因:エンコーダー基板の積層部分で接触不良が発生し、正常に信号を送れなくなっていた。
  • 緊急性:高い(機械が完全に停止しているため)。

修理の方針

故障原因を特定した結果、以下の修理方針を決定しました。

  • アラームの確認
    メーカーの仕様を確認し、エラーコードの内容を解析。
  • エンコーダー部分の点検
    エンコーダーの位置やガタつきを確認。
    内部の基板の状態を調査し、異常の有無を特定。
  • 基板の修理
    接触不良が確認されたため、清掃を実施。
    接点復活剤を塗布し、信号の正常伝達を確保。

修理の過程と結果

修理前の状態

  • タッピングマシンが稼働せず、アラーム「A021」が表示。
  • エンコーダー基板の積層部分で接触不良が発生している可能性が高い。
メーカ・仕様を確認
アラームの確認
取説を入手

修理中の作業

  • エンコーダー部分の開放
    内部の状況を確認し、基板の異常を調査。
  • 接触不良の修正
    エンコーダー基板の接触部分を清掃。
    接点復活剤を塗布し、安定した信号伝達を確保。
エンコーダ部分を開けて内部の状況を確認した。
エンコーダーの位置・ガタ付きの有無を確認したが異常なし。

修理後の状態

  • アラームが解除され、タッピングマシンが正常に稼働。
  • エンコーダー基板の接触が改善し、今後の動作安定性が向上。
エンコーダー基板の積層部分で接触不良が発生していることを確認した。
基板の接触部分を清掃し、接点復活剤を塗布、正常に設定できるようになった。

まとめ

お客様から「タッピングマシンが無事に復旧し、予定通りの加工が再開できました」とのご感想をいただきました。

機械の迅速な修理対応により、生産スケジュールへの影響を最小限に抑えることができました。

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