【教育機関】検眼機の修理

依頼の経緯

ある大学様より、検眼機(アコモドメーター)の修理依頼を受けました。

この機器は以前、他の会社で修理を行ったものの、配送時の衝撃で動作が不安定になり、再修理のため弊社に依頼されました。

今回の依頼では、配送も含めた対応が求められました。

機械について

名称アコモドメーター
メーカーKOWA
型式不明
製造番号30899
用途視力検査などに使用される検眼機器

故障の状況と原因

機械の調査を行った結果、以下の状況と原因が判明しました。

  • 現状
    検眼機は半分まで動作するものの、途中で引っ掛かり振動を起こしている状態でした。
  • 不具合内容
    表示器を移動させるためのガイドが歪んでおり、そのため表示器が途中で引っ掛かり、正常に動作しなくなっていました。
  • 発生時期
    不明
  • 対策
    ガイド(シャフト)を新規に製作し、交換する。

修理の方針

故障原因が特定されたため、次のような修理方針を立てました。

  • ガイドの採寸と図面作成
    まず、既存のガイドを採寸し、歪みが無いように公差を考慮して新しい図面を作成しました。
  • 部品の製作と交換
    図面に基づいて新しいガイドを製作し、機器の内部に取り付けます。
  • 動作確認
    新しいガイドを取り付けた後、表示器が正常に動作するかどうかを確認します。

修理の過程と結果

修理前には、検眼機の内部構成を確認し、開梱直後の状態を把握しました。ガイドの歪みが原因で表示器の動作が不安定であることを確認しました。

修理は以下の手順で進めました。

  1. ガイドの歪み確認
    歪みがあるガイドを確認し、正確な採寸を行いました。
  2. 図面作成と部品製作
    新しいガイドを製作するために図面を作成し、必要な公差を考慮した部品を製作しました。
  3. 部品の交換
    新しいガイドを取り付け、取付位置を確認しながら慎重に作業を進めました。

修理が完了後、表示器の動作がスムーズに行われるようになり、振動や引っ掛かりが解消されました。

検眼機が正常に動作し、視力検査などの作業が問題なく行える状態となりました。

写真

開梱直後の装置
内部の構成確認
内部の構成確認
ガイドの歪み確認
図面作成
取り付け位置確認
ガイド交換後

まとめ

お客様から「検眼機がスムーズに動作し、視力検査が滞りなく行えるようになりました」とのご感想をいただきました。

配送時の取り扱いにも十分な配慮を行い、安全かつ効率的に修理を完了させたことで、お客様にご満足いただけました。

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