パスタマシンの修理 調理用(カーボン粉固着)
今回は、関西のとあるホテルのパスタマシンを修理しました。
前回のお客様と同様、イタリア製で国内に同等品がなく、対応可能なところを探すのに苦労されたようです。
状況確認
お問い合わせ段階では、「モーターが回らない」という現象だとお聞きしていました。
モーターが回らない原因はいくつか考えられます。
・電気配線の断線
・モーターの故障
・ギア噛み
・電源やコントローラなどの部品故障
幅広く想定した上で、お客さまからマシンを送っていただきます。
作業工程
パスタマシンが到着。
すぐに調査開始です。
まずは電気系統のチェックをします。
テスターを使ってモーターまで電気が通っているか確認しましたが、こちらは問題ないようです。
スイッチ等の部品破損も見られませんでした。
次に、モーターを分解し、内部の破損状態を確認します。
モーターの整流子にカーボンの擦れ汚れが付着し、真っ黒になっていました。
また、整流子周辺にはカーボン粉末が飛散しています。
このことが原因で、導通不良を起こしていたようです。
カーボンブラシに多量のカーボンが固着する理由としては、摩耗粉が高温高湿雰囲気下や結露等によって電食を起こすことなどが挙げられます。
整流子を磨き、コイルなどを清掃していきます。
整流子の間にカーボン粉が残らないように注意しながら、全体も清掃しました。
実働6時間で修理完了です。
「商社は輸入して販売するだけで、修理やメンテナンスをしてくれず困っていました。今後とも助けていただけるとありがたいです。」と、遠方にも関わらず、素敵な繋がりができました。
メンテナンスのポイント
今回のような故障を防止するには、やはり定期的なメンテナンスをお勧めします。
毎日パスタを製麺する際に出る粉も、「塵も積もれば山となる」で、いずれ大きな故障に繋がることもあるのです。
それでは、最後に担当者から一言!
人間も車も定期的に検査をするのが当たり前です。
同じ感覚で、「機械にも健康診断を」そう願っています。