パスタ製麺機 個人様 修理相談
![](https://moross.co.jp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_20200731_075202-scaled.jpg)
長野県のとあるイタリアンレストランからご依頼です。
毎日使用されているパスタ製麺機のモーターが動かないとのこと。
海外メーカーのためメンテナンスが受けられずお困りのところ、弊社の「オンライン相談」を見つけられ、ご連絡いただきました。
「オンライン相談」とは、LINEやZoomなどのWeb会議ツールを使用し、ビデオ通話で実際の機械を映しながら弊社の技術者にご相談いただけるサービスです。
状況確認
今回は、LINEのビデオ通話で、機械内部の状態を確認させていただきました。
![オンライン相談の様子です。担当者はモニターに映る機械の様子を見ながら、相談者さまと話しています。](https://moross.co.jp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_0698-1024x768.png)
一般的に、モーターが動かない原因としては下記が考えられます。
- モーター本体の故障
- 機械駆動部の故障
- 電気系統の故障
電気系統で特殊な制御基板に問題がある場合、弊社では対応不可の場合がありますが、動画で見る限り今回の機械に特殊な制御基板はありませんでした。
そのため、弊社で修理可能と判断し、製麺機を送っていただくことになりました。
作業工程
製麺機が到着し、早速分解します。
![修理前のパスタ製麺機の写真です。](https://moross.co.jp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_20200717_082738-1-1024x576.jpg)
電源スイッチの接点を清掃し接点復活剤を塗布したところ、モーターが回ったため、原因は接触不良と断定しました。
スイッチの隙間から内部に粉が侵入したことが原因のようです。
綺麗にした接点の可動部にグリスアップをし動く様にはなりましたが、スイッチ接点自体も劣化していたので、長期的に安心して使っていただくため新品のスイッチに交換しました。
![劣化したスイッチの写真です。](https://moross.co.jp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_20200717_114303-2-740x1024.jpg)
![修理前・修理後のスイッチを外から写した写真です。](https://moross.co.jp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_0702-1024x499.jpg)
![修理前・修理後のスイッチ内部の写真です。](https://moross.co.jp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_0704-1024x499.jpg)
原因調査も含め、約5時間で修理完了です。
![修理後のパスタ製麺機の写真です。外から見る限り、修理前と変化はありません。](https://moross.co.jp/wp-content/uploads/2020/08/IMG_20200731_075202-1-1024x708.jpg)
修理中はなんと手作業でパスタを作られていたようで、「早く修理していただき、大変助かりました。」と喜んでいただけました。
メンテナンスのポイント
毎日使用する機械は、なかなか意識することが難しいかと思いますが、できるだけ様子を観察し、正常時を知ることで異常時の早期発見につながります。
以下のような症状がある場合は、そのまま使い続けず、必ずメンテナンスをしてください。
☑︎電源が入ったり入らなかったりする→接点不良の疑い
☑︎回転時にいつもと違う音がする→ベアリング破損の疑い
お気軽にご相談ください
ここで、「オンライン相談」の主なメリットをご紹介します。
①時間とコストの削減
機械にもよりますが、人や機械の移動なく、修理可能か事前に判断ができます。
訪問や輸送後に対応不可という結果になると、余計な時間とコストがかかってしまいますが、オンライン相談ならお気軽にご相談いただけます。
②遠方のお客さまも緊急対応可能
今回も、長野県と山梨県という遠方のご依頼でしたが、機械の輸送だけで済んだため、日程を合わせる必要もなく、早急に対応ができました。
③接触を避けられる
これは今の時期に限ったメリットかもしれませんが、直接お会いすることがないため、新型コロナウイルスの心配もありません。
それでは最後に、今回の担当者から一言!
「メーカー対応不可でお困りの声に応えられたことを大変嬉しく思います。たとえ単純な故障原因でも、お困りの方はたくさんいます。今後もそういった声に耳を傾け、お客様に寄り添える技術者でありたいと思います。」