【遠隔サポート修理】スマートグラス

茂呂製作所では、訪問修理の際に現場と本社間での情報をやり取りできる「遠隔サポート修理」を開始しました。
導入時にご協力いただいたIT関連の会社様からのお話では、製造業では山梨県内初だそうです。

新しく導入したスマートグラスを装着しているところです。

導入したのは現在、新しいウェアラブルデバイスとして注目されている「スマートグラス」です。
(ウェアラブルデバイスとは、体に装着して利用することが想定されたデバイスの総称です)

導入したスマートグラスは、メガネ型をしており3つの機能を有しています。
1.カメラ機能
2.透過型の画像表示
3.マイク

出張現場と本社の間で下記やり取りが可能になります。


具体的にどんな風に運用するかと申しますと、出張修理の担当者が工具と一緒にスマートグラスを持って出かけます。
そして修理の際にスマートグラスをつけて作業をいたします。
その際の修理内容を本社スタッフが映像と音声で状況を確認して、音声や資料で適切なアドバイスを行います。

これにより現場修理でよく発生する以下の課題が解消できます。

1.訪問スタッフを本社から今まで以上にサポート
茂呂製作所のスタッフは日々技術力の向上に努力をしておりますが、自社で作ったものではない機械や特殊な故障事例には出張スタッフ一人では対応しきれない場合があります。
通常は、電話や写真などを本社に送り相談をしますが、リアルタイムに動画と音声を送れるスマートグラスを使えばより多くの情報が本社に伝わり、本社スタッフがより的確なアドバイスが行えるようになります。

スマートグラスを使って現場で作業しているスタッフの写真です。
現場のスタッフの手元の状況を、本社のパソコンのモニターに映し出している様子です。

2.現場にペーパーレスで読みやすい資料の送受信
現場で頻繁に必要とされるのが、壊れていると思われる市販部品についての情報です。
部品の型番をもとにインターネットで資料を探して、これまではスマートフォンに送っていました。
迅速にサポートはしますが、資料はA4サイズのものが大半で、スマートフォンではとても読みづらいです。
スマートグラスでは、レンズ内に大きく読みやすい形で表示されるため作業者の理解も早くなります。

3.両手で作業しながら情報の送受信
スマートフォンでは撮影の際にどうしても片手でスマートフォンを持つ必要があるので、もう片方の手でしか作業ができませんでした。
両手で操作しなければならない場合は撮影ができず、操作後に言葉で伝えることしかできないため本社スタッフが理解しにくい事がありました。
実際に使ってみると、下の写真のように情報をやり取りしながら両手が使えるということは、メリットはとても大きく感じます。

両手で作業をしながら情報の送受信を行っている様子の写真です。

残念ながら、欠点もありました。
それは首が疲れることです。
重量は1kgキロもありませんが、普段使っていないものを長時間装着していることは、若干大変です。
とは言え、デバイスはこれから進化していくことが想定されますので、今の内からこういった情報の伝達に慣れておくことが重要です。

茂呂製作所では、現状で満足することなく、お客様のために今まで以上に早く、正確に修理対応を行える努力を続けています。

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