【製造業】ロボドリルへの治具取り付け・改造事例:量産対応のためのカスタマイズ
依頼の経緯
製造会社様より、ロボドリルの加工スペースに部品を位置決めするための治具を取り付け、量産品加工をスムーズに行えるようにしたいとのご依頼をいただきました
新たに導入されたロボドリルに対して、作業効率化を目的とした改造対応となります。
機械について
- 名称:ロボドリル
- メーカー:FANUC
- 型式:α-D14MiB5 ADVPlus
- 用途:汎用金属加工機
- 現状:
正常に動作しているが、量産対応用の治具が未設置。
作業効率化と量産体制確立のため改造が必要。
改造の背景と課題
課題
- 部品を安定して位置決めできる治具がないため、量産時に作業効率が低下。
- エア駆動による治具の着脱と、その制御を加工機側と連動させる必要がある。
緊急性
- 緊急対応ではないが、量産開始のため必須作業。
改造内容と方針
今回の改造では以下の方針を採用しました。
- ターンテーブルへの治具取り付け
加工品の位置決めと固定を確実にする治具を設置。 - エア制御盤の設置
治具の着脱をエア駆動で行うため、エア制御盤を製作・設置。 - 制御盤・PLCの設置
エア制御の信号を加工機(ロボドリル)に連動させるため、PLC制御を新たに導入。
作業の過程
作業前の状態
- 新設のロボドリルに治具がなく、手動での部品セットが必要な状態。
- 量産には適さない作業フローとなっていた。
作業中の工程
- ターンテーブルへ治具の取り付け
精密な位置決めを行い、量産品を確実に固定できる治具を設置。 - エア制御盤・配管作業
治具の着脱を自動化するため、エア制御盤を設置し配管を実施。 - 制御盤・PLC設定
エア制御信号を加工機側に送るためのPLCを設置・設定。
加工機の動作とエア駆動のタイミングを連動させ、スムーズな作業を実現。
作業後の状態
まとめ
お客様からは「エアで自動着脱できることで、量産作業が格段に効率化できた」とのご感想をいただきました。
普段あまり経験できない改造案件でしたが、完成時の達成感も非常に大きい案件となりました。
