【金型製造】(THAILAND)NCロールフィーダー修理事例:モニター不良とパワーサプライ交換

ご依頼の背景

タイに拠点を置く企業様より、ワイヤーをプレス機に送るNCロールフィーダーが故障し、修理してほしいとのご依頼をいただきました。

生産ラインで使用している2台のうち1台が稼働できない状態となり、生産数が減少しているため、早急な復旧が求められる案件でした。

対象機械について

  • 名称:NCロールフィーダー
  • メーカー:不明
  • 型式・製造番号:不明
  • 用途:ワイヤーをプレス機に送る装置

故障の状況と原因

現状

  • モニターが表示されず、装置を動かすことができない
  • 発生は2日前からで、それまでは正常に稼働していた

原因

  • 内部のパワーサプライが故障し、過電流がモニターに流れ込んだ結果、基板上の電子部品が破損
  • これによりモニターが表示不能となり、装置全体が停止

修理の方針と作業内容

故障の根本原因を特定したうえで、以下の方針で修理を実施しました。

パワーサプライ交換

  • 破損していたパワーサプライを新品に交換。

モニター基板修理

  • 過電流により損傷した電子部品を特定し、交換修理を実施。

動作確認

  • 電源を投入し、モニターが正常に表示されるか確認。
  • 修理後、装置全体を組み付けて再度動作確認。

修理の過程

修理前

電源を入れてもモニターが映らず、制御盤内の部品を確認したところ、パワーサプライの破損を確認。

電源を入れてもモニターが表示されない
制御盤内の電子部品の確認
パワーサプライの破損を確認

修理中

モニターを装置から取り外し、基板を点検。
破損した電子部品を特定し、新しい部品と交換。

装置からモニターを取り外す
基板上の部品の状態を確認
破損した電子部品を特定

修理後

新品のパワーサプライに交換後、モニターは正常に表示され、NCロールフィーダーも問題なく稼働を再開。

破損していたパワーサプライを新品と交換し動作確認
モニターに電源を繋いで動作確認
モニターを装置に取り付け動作確認

まとめ

お客様からは「迅速な対応で生産ラインを早期に復旧できた」とのご感想をいただきました。

パワーサプライの不良が引き金となったケースでしたが、基板修理も含めて対応することで、新品交換ではなくコストを抑えた形で復旧を実現できました。

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