【食品製造業】破砕機シャフトの新規製作

依頼の経緯

ワイン製造を行っているお客様から『破砕機のシャフトの劣化が進み、切れ味の不良と軸のガタつきが見られるため、新規にシャフトを製作してほしい』との依頼を受けました。

これまでの金属加工の実績から、当社に製作のご依頼をいただきました。

機械について

破砕機シャフトというもので、葡萄の房を細かく切断するための機械部品になります。

メーカーや型式は不明なものでした。

故障の状況と原因

機械の調査を行った結果、以下の状況と原因が判明しました。

  • 現状
    破砕機は動作していますが、切れ味の不良と軸のガタつきが見られる状態でした。
  • 不具合内容
    経年劣化によりシャフトの摩耗が進み、軸受けの部分にも摩耗が発生していました。これにより、シャフトの回転が不安定になり、機械全体のパフォーマンスが低下していました。
  • 発生時期
    不明
  • 対策
    破砕機のシャフト部分を新規に製作し、交換することで機械の機能を回復させる。
分解前。
シャフトの摩耗を確認。
外した破砕機シャフト。錆と摩耗が激しい。

修理の方針

故障原因が特定されたため、次のような修理方針を立てました。

  • シャフトの新規製作
    現状のシャフトを元に、図面を作成し、同じ寸法で新しいシャフトを製作します。
  • 摩耗した軸受けの交換
    軸受け部分も同時に交換し、摩耗によるガタつきを解消します。
  • シャフトの組立と取付
    新しいシャフトと軸受けを組み立て、破砕機に取り付けて動作確認を行います。

修理の過程と結果

修理前の状態修理前の状態では、シャフトの摩耗が激しく、切れ味の不良と軸のガタつきが確認されました。このままでは、葡萄の房をうまく破砕できず、製造工程に支障をきたす可能性がありました。

修理作業

修理は以下の手順で進めました。

  • シャフトの図面作成と新規製作
    既存のシャフトを基に詳細な図面を作成し、必要な素材を使用して新しいシャフトを製作しました。
  • 溶接と組立作業
    新しく製作したシャフトを溶接し、各パーツを組み立てました。強度と精度を確保するため、慎重に作業を行いました。
  • 軸受けの交換
    摩耗が激しい軸受けも新しいものに交換し、シャフトの動作がスムーズになるように調整しました。
外したシャフトを図面に起こして各パーツを新規製作。
溶接中。
各パーツを溶接と組立して完成。

修理完了

修理完了後、新しいシャフトと軸受けを取り付け、破砕機が元のようにスムーズに動作することを確認しました。葡萄の房を効率よく破砕することができるようになり、製造工程が正常に戻りました。

新旧比較。
新旧比較。
新規シャフトを箱の中に組立し完成。プーリー・軸受けも同時交換。

修理結果とお客様の声

お客様からは「新しいシャフトのおかげで、機械がスムーズに動作し、葡萄の房を問題なく破砕できるようになりました」とのご感想をいただきました。

機械のパフォーマンスが回復し、ワイン製造の効率が向上したことで、大変ご満足いただけました。

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