【石材建材】(THAILAND)石材切断機の修理事例:高温シャットダウンの改善と冷却効率の回復

ご依頼の背景

バンコクに拠点を構える石材建材販売業者様より、「石材切断機が短時間でシャットダウンを繰り返す」とのご相談をいただきました。

数週間前から症状が発生し、使用しては冷却するという運用でしのいでいたとのことですが、効率が大きく低下しており、早急な改善が必要な状況でした。

対象機械について

  • 名称:石材切断機
  • メーカー:不明
  • 型式/製造番号:不明
  • 用途:石材、コンクリート、タイルなどの硬質材料を切断する電動機械

故障の状況と原因

現状

  • 電源は入るが、制御盤が短時間で高温となり、保護装置が作動してシャットダウン。
  • 高温対策として制御盤の蓋を開放して使用していたため、内部に粉塵が侵入。
  • 粉塵が電子部品やファンに付着し、冷却機能がさらに低下する悪循環に陥っていた。

原因

  • 制御盤およびモーターの冷却機能低下。
  • 石材粉塵による冷却フィンやファンの目詰まり。

修理の方針

以下の方針で修理を実施しました。

  • 制御盤内部の清掃:付着した粉塵を徹底的に除去。
  • 冷却効率の改善:制御盤に吸排気用の穴を加工し、新たにファンを設置。
  • モーターの清掃:冷却フィンにこびり付いた粘土状の汚れを除去し、冷却性能を回復。

修理の過程

修理前

制御盤内部やモーター周辺に粉塵が堆積。
部品の冷却が追いつかず、動作停止を繰り返していた。

高温により動作停止した制御盤内の電子部品
内部に侵入し、電子部品に付着した石材の粉塵
モーターの冷却ファンにこびり付いた粘土状の汚れ

修理中

制御盤の清掃、吸排気穴の加工、配線の点検を実施。
モーター冷却フィンの汚れを除去。

制御盤を冷却するため、吸排気用の穴を加工
配線に付着した粉塵を清掃し、断線がないか確認
モーターの冷却機能を回復させるため、フィンに詰まった汚れを除去

修理後

新設した吸排気ファンで冷却効率が向上。
粉塵除去後は電流値も正常範囲に戻り、安定稼働を確認。

制御盤冷却のため、吸排気ファンを新設
内部の粉塵を清掃後、電流値が正常なことを確認
モーターの清掃が完了し、冷却機能が回復

まとめ

お客様からは「短時間で止まることがなくなり、作業効率が大幅に改善した」との声をいただきました。

今後も粉塵環境下での使用が続くため、定期的な清掃と冷却系統のメンテナンスの重要性をお伝えしました。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
ぜひ他のページも閲覧ください。

モバイルバージョンを終了