ウォーム減速機修理

依頼の経緯

以前からお取引のあるお客様より、ウォーム減速機のトラブルが発生したため、修理のご依頼をいただきました。

機械について

名称ウォーム減速機
メーカー青木精密工業
型式LC-8
用途モーターの回転数を減少させ、トルクを増大させる

故障の状況と原因

ウォーム減速機は動作していましたが、シャフトのキー溝が破損しているという問題が発生していました。
この減速機は、モーターの回転数を低く抑えつつ、トルクを増加させる重要な役割を果たしています。

故障の原因を調査したところ、以下のことが分かりました。

機械がまだ十分に撹拌されていない段階で無理に稼働させられたことにより、減速機の出力シャフトに過負荷がかかっていました。
この過負荷により、出力シャフトのキー溝が破損してしまったのです。

シャフトのキー溝は、回転力を伝達するための重要な部位であり、ここが破損すると、機械全体の効率が著しく低下します。

修理の方針

故障の原因が特定されたため、修理の方針を決定しました。

まず、破損したシャフトを新規に作成して交換することとしました。

新しいシャフトは、元の設計通りに製作され、適切な強度と精度を確保するために細心の注意を払って加工されます。

修理の過程と結果

修理前には、シャフトのキー溝の破損を確認しました。

この状態では、機械の効率が著しく低下し、正常な動作が妨げられていました。そのため、まずは機械の分解を行い、破損部分を詳しく調査しました。

作業内容

修理は次の手順で進めました。

  • 機械の蓋を取り外し、内部のオイルを抜き取りました。
  • 中身を分解し、ウォームギヤからシャフトを取り外しました。
  • プレス機を使用して、新しいシャフトを取り付けました。
  • 新しいシャフトとギヤを組み上げ、機械全体を清掃した後、再び組み立てました。

修理後の状態

修理が完了した後、新しいシャフトとギヤにより、機械の動作が正常に戻りました。

機械は再び効率的に動作し、必要なトルクを提供することができるようになりました。

写真

蓋取る
オイル抜く
中身バラシ
ウォームギヤ
ギヤからシャフトを抜く
プレス機使用
入力用シャフトのバラシ
新・旧のシャフト
シャフトとギヤ組み上げ
減速機清掃後 組立作業

まとめ

お客様から、機械のパフォーマンスが元通りになり、スムーズな動作が確認されたとのお言葉をいただきました。

製品の撹拌作業が問題なく進行するようになり、業務の効率も向上しました。

お客様からの感謝の声は、私たちにとっても大きな励みとなりました。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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