2022.12.06

チャンバー　機械加工

茂呂製作所はこれまで、半導体や真空機器にあまり携わってきませんでしたが、山梨県内の企業様と合同で真空検査装置の実験機を製造することになり、真空チャンバーの製造に挑戦しました。

加工サイズ

まずは材料手配です。

材質はSUS304、一般的なステンレス材です。
茂呂製作所でも多く使われるのですが、今回は材料の時点で＃４００番の磨きがかかっている材料を取得しました。

材料屋さんには＃４００番の面にキズが残ると実際の検査に支障があるのでとても慎重な対応をしていただきました。

次に溶接にも必要な穴あけ加工をします。

プレートを吊り上げるための捨て穴加工が出来ないため配管用の大きめの穴などを先にあけてしまうことで代用することにしたためです。

部材を溶接します。

先に真空のための箱と蓋の接地面のみを溶接して、仮の平面出し加工を行いながら溶接の溶け込みチェックのための溝加工をしました。

溶け込みの状態を確認、どの程度の溶接が必要かわかったところで箱も溶接します。

今回、溶接については歪みを小さくすることや、溶接焼けなどについて対応できないと判断してサプライヤーさんに依頼しました。

最期に仕上げの平面加工と密閉シール用のアリ溝加工となります。

今回は初の試みということもありとても時間を要してしまいました。
挑戦と慎重の間です。

加工は縦型マシニングセンターで行いました。

使用した加工機は　大熊豊和製　MILLAC-1052V／2002,FANUC-16iM　です。

茂呂製作所は大きめの機械を取り揃えて大は小を兼ねると考えています。　最大　横幅２０５０ミリ　奥行１０６０ミリ　高さ１０００ミリ　の加工が可能です。

様々な加工サイズが可能な環境が整っていますので、テーブルサイズ･加工可能材質に関しては、お手数をおかけしますが 主要設備ページ をご覧ください。

幅広い分野でお客さまのお力になれるかと思います。
ぜひお気軽にご相談ください。

ご依頼は基本的にメールにて承っております。

緊急のご相談にも対応できる場合がございます。

加工のお見積もりの際は、お手数ですがメールやFAXにて該当の図面をお送りください。

このようなものでも、ご相談ください。

設計上、抱えられるくらいのサイズの部品にとどまらず、人の背丈ほどの部品を加工する必要が出てくることもあるかと思います。

弊社では、丸物･角物に限らず大きいサイズのものに対応可能な設備が整っています。

お困りごとがございましたら、お気軽にご相談ください。