やはり基本・基礎が大切です

当社FacebookやWebサイトをご覧になり、とある外国人技能実習生管理組合より電話をいただきました。
その内容は以下の通りでした。

「外国人技能実習生が4年半の企業実習を終えた集大成として、随時2級の試験を受けたのだが不合格となってしまった。受け入れ企業は初めての実習生受け入れということで、これまでもしっかり指導しており、訓練中は完璧な作業で結果は良好(製品のでき栄え、寸法のミスなし)だったため何故、不合格なのか想像がつかない。どうしてよいか分からない。オンライン無料相談を受け付けていただけないか?」

茂呂製作所は約10年前から技能実習生の受け入れをしており、様々な試験を受講してきましたが全て合格しております。
そんな投稿を見て電話してくださったことをうれしく思い、何ができるか分かりませんでしたが、オンラインであるならとご相談に対応させていただくことにしました。

オンライン無料相談をスタートして実際の状況について技能実習生を受け入れている企業さまの指導員の方にお話を伺い、画面越しに完成品と検査表を見せていただきました。

指導員は矢崎・堀田のシニアペアです。
受け入れ企業の担当者さまも熱血です

お話を聴く限り、また状況(実習生の動作など)や完成品を画面越しで拝見する限り、特に不合格になる点はなさそうに思えました。
さっそく茂呂製作所の指導員の熱血が騒ぎました! 

「なぜ受からない!?他社ではあるが外国人技能実習生としては同じ、大切にするべきだ!」

そこで「実際に加工している姿を見たい、動画を撮って送ってほしい。完成品も見たいので送ってください」と依頼して、「それを拝見してこちらで気付ける指摘事項を用意すること」を約束して、オンライン相談を終了しました。

届いた完成品はこちらです。   

でき栄えは悪くないのです。

茂呂製作所の指導員が手に取って見たところ、何も問題はなさそうです。

続いて、届いた実習状況動画は実習生が加工訓練をしている様子が手に取るように見えるもので、数本送ってくださいました。
茂呂製作所の指導員はこれを全て、いろいろな角度から確認させていただきました。

そんな中、ある動画に目が止まりました。
「このやり方は……」「この姿勢は……」
実習生のある行動がとても気になりました。
「このやり方はいつもですか?」「なぜこのやり方なのでしょうか?」
受け入れ企業さまの回答はシンプルでした。
「基本中の基本であり、来日して当社に来たときは安全第一を重視して教えましたが……4年半にわたる研修の間に自分なりに工夫して効率をあげた結果なのでしょうね。これは確かに危ない……。上手になったと安心して見逃してしまっていました。」
毎日毎日、実習生に関わりその姿を見ていたつもりでしたが、成長を喜ぶあまり見落としてしまっていたようです。

茂呂製作所にも時としてそんな点があります。
やはり基本、基礎は大切だと改めて反省。

そしてその点をしっかり見極める試験官にも改めて脱帽です。

その後、受け入れ企業さまでは、もう一度基本に戻るように何度も繰り返しの訓練をした結果、7月14日には最初のお一人が合格しました!

連絡をいただき、茂呂製作所の指導員2名も「やったね!!」と喜び合いました。

その後
「もう1名も同じポイントに気を付け毎日訓練している」
「雰囲気が違い今度は合格しそうで私も嬉しい!教えがいがある!」
と連絡をいただき安心しました。

実習中の訓練でも完璧の域に来ているとの連絡

最後まで外国人技能実習生に寄り添い応援している企業さまのサポートを通して、企業さまのお役に立てた事と実習生の成長に携わることができた非常に意義のある業務でした。

そして本件の最終結果は……
9月14日にもうお一人も合格!!  

いくつかのニュースで外国人技能実習生が悪者のような報道をされることもありますが、その問題の原因は彼らにはありません。
ぜひそのことを知って欲しいと思います。
彼らは遠い日本に来て、その人生を懸けて製造業の技術を学ぶ若者なのです。

茂呂製作所も外国人技能実習生の成長を何度も見ていますが、そのがんばりや働く姿勢にはいつも感動します。
茂呂製作所に来てくれる実習生は誰一人「ただの労働力」として扱うつもりはありません。

今回、依頼いただいた受け入れ企業である、デコライン株式会社さまも人を大切にする企業さまでした。

デコライン株式会社
〒289-0115 千葉県成田市地蔵原新田字鳳凰2-2
https://www.decoline.co.jp/ja/

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
ぜひ他のページも閲覧ください。

モバイルバージョンを終了