廃材を使って廃油ストーブ製作!

廃材を使った自作廃油ストーブ

山梨県にある弊社工場は、毎年冬になると異常な寒さになります。
そこで今回は、弊社の廃材リユースのプロによる自作廃油ストーブをご紹介!

いつもは治工具を製作することが多いのですが、今回は旬な製作物を紹介させていただきます。

廃油ストーブとは

エンジンオイルなどの使用済み潤滑油を燃料とするストーブです。
ガソリン・シンナー・爆発物・塩素系は使用しないように!

そのため、電気ストーブや石油ストーブと比べ、燃料コストを抑えることができます。

今でこそ、廃油の回収やサーマルリサイクルの経路が確立されていますが、昔は廃油処分の合理的な手段として廃油ストーブがよく用いられていました。

今回製作した廃油ストーブの引き画

廃材と仕組み

それでは、今回ご協力いただいた廃材さんたちに登場していただきましょう。

暖炉部丸パイプ、角パイプなどの鋼管の残材
台車鉄板などの残材
スイッチボックス鉄板の残材
燃料タンクオイルの廃缶

廃油ストーブの構造は、基本的に石油ストーブの構造と似ており、主要部分は燃料タンク、ブロワファン、円筒状の燃焼筒に煙突がついています。

石油ストーブとの違いは、ブロワを使って酸素供給を行う点です。

電源は通常の家庭用と同じ100vの電源を使用しています。

やかんののっている燃焼筒の周囲が暖まります。

今回製作した廃油ストーブの構造図

はじめにマッチ等で点火し、高温で気化した廃油が空気と混ざり合い、燃焼。

燃料タンクから管を通って燃焼筒へ1秒に1滴ずつ廃油が供給されるようになっており、廃油油面を一定のレベルに保つことで燃焼状態を維持しています。

廃油は灯油に比べ燃焼しにくいため、ブロワでエアーを送り続けています。

廃油が燃料タンクから管を通って燃焼筒に送られる様子
燃焼筒に空気を送るブロワ

廃油ストーブの結果

工場で働く社員も、暖かく仕事が捗ると喜んでくれました。

製作期間:3日

材料費 :0円

燃料費 :0円

最後に、担当者から一言!

たまに不完全燃焼で煙がポカリ・・・がなんとも言えず暖かみを増します。

体も心も暖まる情緒あるものに仕上がり、自然と皆が集まる場所となっています。
(もちろんソーシャルディスタンスを保って!笑)

茂呂製作所には知識と経験の豊富なエンジニアが揃っています。

機械修理や部品製作だけでなく工場内のお困り事はなんでも、まずは一度ご相談ください!

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
ぜひ他のページも閲覧ください。