製麺機の緊急メンテナンス

茂呂製作所はスピードとフットワークの軽さが自慢です。
お客さまからの第一報から早急に対応し、初動から作業完了まで約4時間でメンテナンスを行った、茂呂製作所ならではの案件をご紹介いたします。

第一報

何度か茂呂製作所をご利用いただいた、飲食店のお客様より第一報が入りました。
「使用している製麺機から異音がする、製麺機自体は動いているが至急直して欲しい。」
との内容でした。
この時点で時刻は午後1時過ぎ、このまま製麺機を使用し続けて壊れてしまうと、夜の営業や翌日の仕込みに影響が出てしまいます。
この製麺機のメンテナンスを何度か行っていたため、必要な工具など理解していたので即準備。
不測の事態も考慮してチェーンやスプロケットなども準備して現場に急行しました。

異音の原因

現場に到着。
早速、異音の原因を調べていきます。

こちらが異音の発生している製麺機ですが、外観に問題はなさそうです。
実際に製麺機を動かしながら異音の出ている場所を特定していくと、製麺した後、麺を切断する切断部品の駆動部から「ガチャ、ガチャ」という異音が発生していました。
何度か製麺機をメンテナンスしてきた経験から、駆動部のチェーンが緩みと張りを繰り返していると断定し、ばらしてみました。

 

切断部品を駆動させるスプロケットとチェーンに小麦粉が固まりとなってこびり付いています。
写真では分かりづらいですが、スプロケットの山・谷によってこびり付き方が異なっています。
山側はチェーンにかみ合うことで比較的付着は少ないのですが、谷側はかみ合う際にチェーンに押されて、踏み固められたような状態の箇所が見受けられます。
そのため、切断部品を回転させる為に駆動しているチェーンがスプロケットとかみ合わせする際に、山・谷に付着した小麦粉により谷の深さの違いからかみ合わせに差が生じてしまい、テンションにばらつきが出て緩みと張りを繰り返す状態になっていました。
このことが、チェーンから発生する異音の原因だとわかりました。
この時点で時刻は午後3時30過ぎ。
移動時間も加味すると、作業時間は約1時間30分、順調なスピードで進んでいます。
部品の破損や故障ではないためスプロケットに付着した小麦粉の除去作業及び清掃で対応します。
チェーン自体は損傷していませんが、長い時間使用していることと、若干の伸びがあったので念のため交換する事にしました。

作業開始

作業前はこのようにいたる所に小麦粉の付着が見受けられます。

お客さまは普段丁寧に機械を使用されていますが、内部の清掃は難しいことが分かります。
内部への小麦粉の侵入を防ぐ手段を考えることが今後の課題になりますが、作業性や安全面を考慮しつつお客さまとも相談しながらの提案になりそうです。
作業を終えた後がこちら。

テンションの調整も終え、午後5時過ぎには全ての作業を終了しました。
夜の営業や明日の仕込み作業になんとか間に合い、お客さまにもご満足いただけました。
茂呂製作所は緊急時にスピーディーに対応できることが強みです。
お困りの際は是非ご相談ください。

最後まで読んでいただき
ありがとうございました。
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