業務用高温洗浄機の修理

近隣の食品製造会社様より、「業務用高温洗浄機が動作中動かなくなった。業務に支障が出るのですぐに直して欲しい」との連絡が入り、早急に伺いました。

お話を伺うと、『でき上がった製品を入れるプラスチックコンテナを温水で洗浄する装置で、コンテナは衛生上必ず洗浄してから使用するルール』となっているそうです。
この装置が動かないと、製品を作っても入れるコンテナが無いことにより、出荷できない状態となりライン停止と同じ状況になってしまうそうです。

早速拝見をいたします。
まずはお客様にヒアリングしながら、機械的に故障していないか確認していきます。
部品の摩耗や動作に違和感がないかを目視し、併せて異音がないか確認します。
装置のメカニカル部分に目立ったトラブルはなさそうです。

状況としては、ある程度までの工程動作を行って停止しているため、電気制御系統の確認を行っていきます。
主に疑われる部分としては、下記になります。

この装置は、センサー等はほとんど無く工程の移行条件はタイマーで行われています。
確認作業は、電気配線図に基づいて行いますが、今回は電気配線図がないとのことです。
そのため、各電気部品と装置の動きから回路構成を推測しながら確認を行いますが、手探り状態で行っていくため非常に時間がかかります。

まず、電源の入り口をテスターで確認します。
次に、機械の動かない所を動かす回路・ユニットに異常がないかテスターで確認します。
時間がある程度かかりましたが、リレー部品内部の劣化と判明しました。
電気配線図があれば、これほど時間が掛からなかったと思われます。

ぜひ、みなさんも装置を購入された際は、機械図面や電気配線図、マニュアル等の資料を保管ください。
数年後、修理が必要となった場合に短時間=低コストで修理が可能になります。
茂呂製作所で状況確認しながら作成することも可能ですので、ご相談ください。

電気系のトラブルで厄介なのは、「症状が出るときと出ないときがある」というケースがあることです。
それでもお客様からできるだけ詳しい情報をヒアリングし、状況を把握し、最適な改善提案を行えるよう努めています。

茂呂製作所は、切削部品の製作からメカから電気まで対応可能です。
ぜひお気軽にお声がけください。

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