工作機械サーボアンプ交換作業

タイトルの表記から考えると工作機械メーカー又は、制御機器メーカーが修理対応する事が一般的な方法かと思いますが、弊社ではそんな特殊作業も社内技術教育に使用してしまいます。

サーボアンプ

サーボアンプの役割りを簡単に説明すると、厳しい動作や厳しい精度の指令に対して、サーボモータが指令通り忠実に動作するよう制御する部分で、非常に重要な役割りを持った機器になります。

もちろんそんなに頻繁には故障しない機器ですが、長年使用している機械には起こりうる故障のリストには入っています。

今回は弊社の主力設備であるNC旋盤の操作パネル表示に・・・X軸のサーボ検出系アラームが!
早急に機械メーカーのサービス部へ連絡を取り、処置と対策を確認したところ、原因としてはサーボアンプ異常でアンプ基盤の交換が必要との見解でしたので、直ちに交換用サーボアンプを取り寄せ手配。

本来の流れですとメーカへ修理依頼し、機器の在庫確認と修理対応して頂くサービスエンジニアの日程調整をして頂き、後日修理対応となりますが、今期、技術課は加工課への『支援』『技術教育』という目標を掲げた事もあって若手スタッフは技術習得、上司である管理者は指導学習を目的に社内修理対応です。

とは言っても、技術課も旋盤士も就業時間中はそれぞれのやるべき事がありますので業務終了後に交換作業スタート!

交換作業開始

最初に行う事は・・・危険予知(KYミーティング)
作業前に手順のイメージをしながら潜む危険と予防策、対処方法などの共通認識!
安全・確実な作業をする為、この危険予知は全ての作業開始時に行う必要があります。
そしていよいよ電源遮断、ブレーカOFFの確認を行い作業開始です。

とにかく確認と記録!機械修理の鉄則ですね。

さっ!分解開始!と言いたいところですが現状の確認と記録作業が先になります。
部品の取付け方や配線接続、他に影響を及ぼす事がないか。
人間の記憶に頼らず、誰もが確認・自信をもって作業出来るように記録をとります。

作業手順や手法の技術教育も大切ですが、時間を割いてでもやる事の大切さや単独での判断・認識でなく相手との共通認識の重要性の教育でもあります。
声を掛け合い、お互いに確認しながら作業を行う事で、落ち着いて確実な作業にもなります。

また、記録を取りながら作業していますので、何かわからなくなった時にも、上司や先輩に対し具体的な質問や相談、判断を求める事が出来るようになります。

お客様に安心を与えるサービス

お客様に安心を与えるサービスは、作業者自身が安心して終始、作業できる環境を創り出す事が重視されます。

という事で交換部品が到着した当日に交換作業完了!
翌日の朝一からいつも通り稼動できます!

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