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製糸加工機のシャフト位置決めプレート修理

2020/11/05 2020/11/05

ニット製品の製造会社様から緊急修理依頼です。
依頼があったのは、ニット製品を丈夫で長持ちさせるため、糸にある成分を付ける装置です。
これは、この製造会社様独自のノウハウで、他ではあまり使用していないとのことです。
昭和40年頃の年代物の機械のため、メーカーが既に存在せず、弊社にご連絡いただきました。

シャフトを固定している部分は左右同じ機構になっているのですが、片側だけネジで止めているプレート部がありません。

シャフトを固定している部分の写真です。左右両側に同じ機構になっていることが分かるように写真を並べてありますが、片側だけ破損しているのが分かります。

経年劣化に加え、機械的圧のかかる部分であるため、亀裂が入り、破損したものと考えられます。

破損したプレートの写真です。破損して装置から外れてしまった部品を写しています。

日頃は、注油する程度だったようで、あまり細かいメンテナンスはされていなかったようです。

この装置で行われる作業は非常に大事な工程とのことで、急いで修理に取り掛かります。

シャフト部・モーター駆動部・本体が一体化しており、取り外しが不可能だったため、破損していない側の部品を装着したままの状態で採寸し、設計しました。

SS400という材質の鉄を使って製作します。
部品が小さく、一度に加工ができなかったため、部分的に溶接をし、仕上げに機械の色に合わせ塗装を施しました。

製作した部品を持ってお客様のもとへ。

①プレートを取り付ける穴をあけ、タップ加工
②シャフトと接続するネジをプレートに取り付け
③シャフト及びプレートのネジ止め

以上を現地で作業しました。

プレート部分の修理前・修理後の写真です。
修理した部分のアップ写真を、修理前・修理後を左右に並べてあります。きれいに修理されていることが分かります。

シャフト位置の精度、ネジ締めの確認後、再度他箇所の亀裂発生確認を行いました。
採寸前にも行いましたが、修理中の期間も片側は稼働していたので、念には念を。
すべて問題無いことが確認でき、ご依頼いただいてから3週間弱で修理完了です。

今回のように、シャフト部が本体などと一体化しており、全体をばらさないと正確に部品製作ができない機械は、修理時に費用が嵩んでしまいます。
そのため、日頃からセルフチェックをしっかり行っていただくことをお勧めします。
始業点検はもちろんのこと、最低でも半年に一回は注油や亀裂・摩耗の確認をしてください。

ご依頼のあった装置は、お客様にとってとても愛着のある機械だそうで、再稼働できたことを大変喜んでいただけました。

最後に、担当者から一言!

日々多くの修理依頼をいただきますが、私たちも一つひとつに愛着を持って、少しでもその機械がお客様と共に長く働けるよう、お手伝いできればと思います。