現在のページ
トップページ > 配電盤移設工事

配電盤移設工事

2019/08/29 2019/08/29

今回は近隣の工場からの電気関連の業務です。
現在稼動している機械の配電盤を移動して欲しいとの依頼でした。

配電盤、または制御盤とも呼ばれ、工場機械の主電源の管理や機械の制御を行う電気・電子部品の入っている箱のことを言います。
大きさもランドセルぐらいのものから大きなタンスぐらいまで、扱う電気容量や制御の方式によって様々になります。
小さいものですと機械の中に収納されている場合があります。

まずは現地調査に伺いました。
横幅1メートル、高さも1メートルほどの配電盤です。
これが機械のフレーム部に溶接で固定されております。

制御盤の写真。扉は半透明で中をのぞくことができます。結構な大きさであることが分かります。

電気的な問題が発生しているわけはありませんが、置き場所が他の業務の支障となるため、数メートルですが別の場所に移したいそうです。
このとき注意するのは、置き場所まで十分な配線長があるかという点です。
配線長が足りないものは、当然配線延長をしなければいけませんが、配線量が多いものは電線を継ぎ足すための中継部品を作ったりする必要があり、この作業量は意外と多くかかります。
今回は移動距離も短く、電線の延長は必要なさそうです。
しかし、移動予定の置き場所には配電盤を固定できるようなものが見当たりません。
お客様と相談し、配電盤を載せる台を作り、そこへ移動することとなりました。

配電盤は重量があるため、しっかりとした架台を製作します。

架台の設計図。

架台の完成後、お客様と作業日時を相談し取り付け工事となります。
今回は、重量もあるので3名で訪問いたしました。
まずは、溶接で取り付けられている配電盤の取り外しです。
サンダーで溶接部を削り取りますが、周囲に火花が飛び散り火災にならないように養生をしてから取り掛かります。
溶接作業で用いられる防火シートで火花が飛び散らないようにしています。

火花が発生しそうな箇所に、保護用のシートをかぶせてある写真。
サンダーを使って作業している写真。激しく火花が発生していることが分かります。

外した配電盤を、製作した架台に載せました。
狭い中で重量があるため(およそ50kg)、今回の作業の中で一番の山場とも言えます。
予想通りぴったりと収まりました。
一安心です。

移動時に気をつけなければいけないのは、配線のねじれや断線です。
ねじれることで配線の絶縁皮膜が破れ、ショートする場合があります。
また、無理に引っ張ったりして断線する可能性があります。
それらを防ぐため、移動時には配電盤だけでなく、配電盤につながっている配線にもダメージを与えないように作業します。
合わせて移動後に配線の損傷を確認します。

配電盤を架台に載せている写真。3人がかりで慎重に作業しています。

次に、架台と地面を固定します。
配電盤の重心位置が高く、ひっくり返る可能性があるためです。
アンカーボルトと呼ばれるねじを使って固定します。
アンカーボルトは半分がねじで、もう半分は力を加えると広がる構造になっている特殊なねじです。
コンクリートに穴を開け、コンクリートの中に広がる部分を差し込み後に力を加え、穴の内側で広げることによりコンクリートの床面から高い強度のボルトが埋まっているような状況になります。

架台を床に固定している作業。
架台の足が床に固定された写真。アンカーボルトでしっかり固定されています。

その後、配電盤の機械の動作確認をお客様立会いのもと行いました。
異常動作も見られず、無事終了となりました。

今回は珍しい依頼ではありましたが、お客様のご要望に応えられて良かったと思います。
通常は電気工事と架台製作は別々の会社が行いますが、茂呂製作所はワンストップサービスで対応し、お客様の発注負担を軽減できます。
これでお客様の利便性が向上していただけると幸いです。

茂呂製作所では、不具合が起こったときの修理対応だけでなく、お客様の作業環境を改善するための対応も承っております。
お気軽にご相談ください。