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ウオームホイールの製作

機械加工を営んでいるお客様より、「ギヤボックスがスムーズに動かない」との連絡を受けて伺いました。
ギヤボックスの入力軸側は回転しているのに、出力軸は動きません。
試しに手で回してみると、ほとんど無負荷で空回りしてします。

お客様と相談し、ギヤボックスを分解しました。
するとウオームギヤが使われており、そのウオームホイール側が削れてなくなっていました。
そのほかのギヤは正常です。
使用状況が過負荷なのか、もともとの設計の問題かの判断しなければいけないのですが、今回は数年間使用できたことと専用ギヤボックス+モーターということで、まずは部品を交換し、数年間使用できればよいとの判断となりました。
ここで一つ問題が。
実はこのウオームギア、1回転あたりのギヤ比が特殊な作りとなっていて、汎用品との交換ではうまく動作しません。
おそらく装置の設計上、汎用品のギヤ比ではうまく動作しなかったのでしょう。
そこで、メーカーから部品を取り寄せることとします。

しかし、メーカーからの回答は「ギヤ単品の販売はできません。アッセンブリ部品で○○万円です。」との回答でした!!
破損状況を知っているお客様も流石に驚きました。
そこで特殊なウオームホイール単品を製作することにいたしました。

下の写真は製作前のウオームホイールです。

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特注ギヤは高価であり、量産されているギヤボックスが安価になるのでこういったケースは珍しいです。
当社も市販のギヤの追加工はよく行いますが、ゼロからの製作は特注ギヤを製作している協力会社に依頼することなります。
ただし、設計図面が必要なので採寸・製図は当社で行います。

納期はギヤの大きさや種類にもよりますが、目安として片手で持てるサイズは3週間前後 それ以上は2か月以上となります。
特注ギヤを作る会社様は少なく、順番待ちの状態です。

図面を送って3週間後、新しいウオームホイールが到着しました。
早速ギヤボックスに組み込み、動作良好なことを確認して業務終了となりました。
特注ギヤが高価だとは言っても、アッセンブリで交換するよりも安価で短納期となります。
今回の事例では、30万~40万円の費用削減を実現できました。

ウオームギヤとは、ネジ上の歯車(ウオーム)と、それに合う斜歯歯車(ウオームホイール)の組み合わせた機構になります。
稼働環境にもよりますが、ウオームホイールの寿命は3年間~5年間だとお考えください。
特にウオームホイール側は、ウオームギヤの摩擦係数を下げるために柔らかい素材で作られていますので、寿命は生地かくなります。
図面がない場合には摩耗する前に採寸しておくと、部品製作の際に役立ちます。
さらに言うと、特殊なギヤ比の場合には予備の部品を用意しておくとよいでしょう。

今回のように、特殊なものを製作してくれる協力会社も多数ありますので幅広い修理が可能です。
お気軽にお問い合わせください。

PR委員会F,M